指揮者Yです。
5月19日、北摂ウインドオーケストラ第18回定期演奏会が高槻現代劇場 中ホールで開催されました。
演奏会が始まる前にこっそり客席を見てみるといつもよりたくさんのお客さんが!(ちゃんと最終人数を確認したわけではありませんが、いつもよりたくさんのお客様に来ていただいたと思います)
団員の緊張もテンションも自然と上がります。
演奏会の1曲目はOさんによる『きらきら星変奏曲』から。最初は緊張気味でスタートした音も、2曲目の『愛するデューク』の頃になると、みなさんすっかりノリノリに。Oさんの指揮もいつもより大きい!『そんなに吹いたら最後のアパラチアまで持たへんで』と、舞台裏でこっそり思う指揮者Y。このあと、Oさんと入れ替わり、3曲目と4曲目の演奏に舞台へ。3曲目の麦の唄では、それぞれ皆さんの思いがメロディーに乗って流れていきます。奏者の中にも「北海道の壮大な大地をイメージした」と言ってらっしゃる方が多かったですね。この曲が終わると1部最後の曲は『アラジンよりセレクション』。なんか今回の選曲は全く性格の異なる曲が4曲並びました。また最後のアラジンもメドレーになっているので、場面の切り替えが大変!一つ一つの場面と動き確認しながらフィナーレへ。みなさん、熱演でございました。演奏はしっかり楽しめましたでしょうか?
ここで休憩。実は指揮者Yはここでこの日1番の大役(?)がありました。幕間演奏のフルートアンサンブルのピアノ伴奏です。プログラムにも載っていないのですが、曲はオペラ『カルメン』の中の『ジプシーの踊り』。フルートパートさんからの要求は、5分ほどの曲で最初はゆっくりからスタートしてテンポを5段階に徐々に上げていくというもの。指揮者もそうですがテンポ設定の全責任を担うピアノ伴奏は大変緊張するのでございます。ピアノの出来に自信はありませんが、フルートパートの皆さんは緊張しながらもしっかり吹き切りました。とてもいい演奏だったと思います。しかし、ホールでスタインウェイのピアノ、ピアノからフォルテまでちゃんと奥行きが出て、伴奏で弾いてもええ音しますわー。
演奏会は2部へ。再びOさんから。『大地と火と水の空の歌』と、本年度のコンクール課題曲である『あんたがたどこさによる幻想曲』。こちらも皆さん熱演。Oさんの指揮もいつもより大きい!ためる!『そんなに吹いたら最後のアパラチアまで持たへんで』と、舞台裏でこっそり思う指揮者Y。最後にOさんと交代してメインの曲、『アパラチアの春』。このシー
ズン、最も時間をかけて練習した曲です。わかりにくいリズムや和声に戸惑いながらたくさん練習しました。それぞれの思いを胸に演奏は進んでいきます。たくさんあるソロ、変拍子、なかなか合わなかったアンサンブル。中間部のダンスを経て後半の最も有名なメロディはクラリネットのソロから。だんだんとメロディーは厚みを増してポリフォニーになり、最後は金管楽器中心の華々しい旋律に。その後に現れる一瞬の静寂。そして、この日最後の力いっぱいのtutti。それが終わると終曲に向けた木管楽器のコラール。最後は非和声音が消え、全てが昇華されるような美しい旋律で曲が終わります。
会場からはとても大きな拍手をいただきました。
アンコールの最後はいつものあの曲。気がついたらOさんがいつの間にかトロンボーンを持って舞台の上にいてバリバリと吹いてはりました。
その後お片づけをして飲み会
二次会までいた人は日付が変わるあたりまで飲み続けたとか。
おかげさまで、無事第18回の定期演奏会を終えることができました。
最後になりましたが、私たちの活動は会場に足を運んでくださるお客様に支えられています。会場にお運びいただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
今後とも北摂ウインドオーケストラをどうぞよろしくお願いいたします。